「玲くん…」

「ごめんな、ごめん、唯。」

何度もなんども謝る玲くん。

「…んで、…なんで、玲くんが謝るの?」

玲くんは、なにも悪くないよ?

「俺が、昔、だらしなかったせいで、
唯を傷つけた。」

「違う、誰にも、過去は、ある、

私は、そんなの気にしてない。
今と未来を大事にしようよ…

過去は、変えられないけど、
私が言える立場じゃないけど、
その過去があるから、今の玲くんや、私がいるんだよ、

だけどね、

玲くんに、出会えるとわかってたなら、

私は、リスカなんてしなかった。

それが、いやなことだったんだ。」

弱々しく玲くんに笑いかけた。