「唯、守れなくて、ごめん。」

と、弱々しくつぶやいた。

だから、

「私は、守られたいからみんなといるんじゃない

幸せだからいるんだよ

この傷のおかげで、少しでも幸せになれるなら、私は、嬉しいよ

守られたいとは思わないけど、私は、守りたいんだ

だから、泣かないで、気にしないで。」

そう、みんなに笑いかけた。

と同時に、

救急車の音が聞こえた。