お兄ちゃんは、しゃがみこんで、

頭を抱えて、肩を震わせていて、

「お兄ちゃん、メソメソしないの
死ぬわけじゃないんだから、
お兄ちゃんがそんなんじゃ、
将来、好きな人とか、大切な人ができたらどうするの?

それに、副総長なんでしょ?

強くなりな、」

と、言うと、

お兄ちゃんは、涙を拭って、

私の頭を撫でてくれた。

「唯、ありがと。」

お兄ちゃんに笑みを浮かべると、

亜子は、