玲くんの低い声。

麻美さんは、その場に泣き崩れていて、

だけど、

私は、血が止まらなすぎてそれどころじゃなかった。

玲くんは、私を抱きかかえて走り出した。

亜子と、お兄ちゃんは、

亜子は、救急車に電話をかけていて、

お兄ちゃんは、多分、優龍の人だと思う。

やばい、意識が朦朧としてきた、