「…っざけ…な。」

「え?」

「ふざけんなっ!」

え?と思った時には、遅かった、

ドンっと突き飛ばされたからだ。

砂で、転びやすいのもあって、

私は、簡単に転んだ。

「「「「「ゆい(ちゃん)!」」」」」

「ったぁ…」

砂浜にガラスか、何かが落ちていたのか、

私の手から血が流れ始めた。

「唯っ!」

玲くんに抱きかかえられた、

この騒ぎに、周りに人がたくさん集まる。

血を流してる女の子と、その子を抱きかかえるイケメン、

その周りを守るように囲む、イケメン三人に、女の子が1人

そして、その集団を睨む、1人の美女

人が集まるはずだ。

白の砂浜を赤の模様が彩る。

ぽたぽた、垂れて、

恐る恐る手を開いて見てみると、

結構深く刺さったのか、血がだらだら流れていた。

それを見て、玲くんは、顔色が変わった。