涙で視界がぼやける。

だけど、きっぱりと、言い切った。

冷静に、きちんと言い切った。

言い切ったと同時に、

私は、後ろから、抱きしめられた。

「ありがとな、唯。

すげぇ、嬉しい。」

と、玲くんが笑ってるのが、気配でわかった。

瀬山さんと、秋さんと、お兄ちゃんは、青筋は、もう立ってなくて、

じっと、麻美さんを見てる。

亜子は、今にも噛みつきそうな勢いで、