私は、柱に寄りかかって、タオルで髪を拭きながら、

楽しそうなみんなを眺める。

玲くんは、私に気付くと、

私の方に来ようとしたから、
首を振って、

た、の、し、ん、で、

と、

口パクであって、笑いかけた。

そしたら、

玲くんは、

あ、り、が、と、う、
と口パクをしてから、

みんなで騒ぎ始めた。