翔騎は鞄から何か探してる。


何かな…………?



もしかして!
あたしがあげたやつかな?

誕生日にあげた香水?


香水嫌いだったのかな…(涙)


でも―……あげた時は喜んでくれてた…



「翔騎……あの―……」


「あっ!ちょっと待って!」


「えっ……うっ…うん。」


「よし!目つぶって♪」

「…………はい。」



………―なに??


あたしは不安になりながらもゆっくり目をつぶった。


暗闇の中……
不安でいっぱいのあたし。


「手をだして!」



顔は見えないけど…
翔騎の声は明るい感じ…。


恐る恐る両手を出した。


出した瞬間―……



………―ッ!?



何かが手の上にのった。


香水―………?

でもちょっと軽すぎる…


それに長四角の箱だし…



「目あけて!」



ゆっくりと閉じてた目を開いた。




「…………これって…」