ブォォーーーーー……
「由佳菜」
「……」
「由佳菜ー?」
「はぴゃっ!!」
「はぴゃっ!って。
そんな驚かなくても」
お風呂上がりに、お姉ちゃんにドライヤーで髪を乾かしてもらっているとき、
ぼーっとしてしまって、声をかけられてることに気付かなかった。
「お風呂もやたら長かったし、
逆上せかけてたし。
今日の由佳菜、なんか変」
「……」
変…なのは、自覚はある。
だって、どうしても考えてしまう。
今日の清水くんの…
き、き、きき、キス…のことを。
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