翌朝。
眠気眼を擦りながらベッドからおりる。
「おはよ、由佳菜」
「おはよう、お姉ちゃん」
朝から優雅に紅茶を飲んでる、2つ歳上の亜里菜お姉ちゃん。
私はお姉ちゃんの向かいに座り、用意されていた食パンと牛乳で腹ごしらえ。
「そういえばアンタ、
昨日翔真くんに会ったの?」
「ぶっ!!」
お姉ちゃんのいきなりの質問に、
牛乳を吹き出してしまった。
「きったな!
自分で拭いてよ」
「わかってる…けど、
なんでいきなりそんな話…」
「圭真が、
『翔真がニヤニヤしてた』って言ってたから」
圭真っていうのは、
お姉ちゃんの彼氏で、
清水くんの、お兄さん。
私が清水くんと関わるようになったきっかけは、お姉ちゃんたちが付き合ったからで。
私たちを出会わせて…というか、関わらせてくれたのは、お姉ちゃんだ。