どこかの空き教室で休もうと思ったけれど、どの教室も、準備に使われていた。



購買の横にベンチがあるから、そこ行こうかな…。



そう思って1階に降りる階段のほうへ向かおうとした瞬間。



ぐらっと頭に衝撃が走り、視界が歪んで立っていられなくなった。



あ、めまいだ…。



そう認識した時にはもう遅くて、私はその場に倒れこもうとしていた。



「…このはちゃん!!」



後ろで聞き覚えのある声が聞こえたのを最後に、私の意識はなくなった。