秋原、城田、宮下side


「お、おい!総長に報告!!」


「でもそんな事したら!
それに電話が繋がらないのは本当だろ!?」


「言った方が良いだろう!
かけないよりマシだ!!」


『双姫』から逃げた俺ら三人は

『双姫』が二人存在する事を
総長に報告するか迷っていた。


また知られて
あんな目に遭いたくないからだ。


「アイツは総長を恨んでるっつてんだ!
少しでも情報が必要だろ!?」


秋原が総長に電話した。


プルル…プルル……〈…なんだ。〉


「総長!?知らせたい事があるんです!」


〈…『双姫』の事か?〉


「はい!『双姫』は二人存在します!」


〈……何??それは本当か?〉


「はい!
白い仮面は『蒼の瞳』女で
黒い仮面は『朱の瞳』男です!!」


〈…分かった、お前らはこの情報を流せ。
下っ端共にも伝える事を忘れるなよ。
見つけたら捕まえろ。〉


「はい!」


電話を切り、俺らはパソコンを取り出す。


二人目の『双姫』出現。

白い仮面、蒼の瞳『白双姫』女。
黒い仮面、朱の瞳『黒双姫』男。

『蛇蝎』に恨みを持つ者。
よって、『双姫』を排除する者とする。


「これで『双姫』も終わりだ。」


そして、一斉に情報が流された。


秋原、城田、宮下sideEND