その百葉箱にはのぼるための小さな階段があったんですよ。

その階段に一人の男の子が座っていたそうです。

その子はあまり青白くなくて、少し透けてもいなかったので、『あの子は生きてるな。』と思ったみたいです。


でも、暫くその子を見ていると何やら紙を持ったお婆さんが来ました。

父はそのあとの光景に驚きました。


なんとお婆さんは何もないように階段を登り、温度計の記録をつけたら、また何もないように階段を降り帰って行きました。