オレは、わけの分からない感情に戸惑っていた。

ロキは、ベッドから立ち上がると、オレの傍へ腰掛けた。

オレは、ビクッと震えた。

「何、そんなに怯えてるんだ?誇り高い『ヴァンパイア』一族の『アル』。」

ロキは、挑発するように、オレにそう言った。

「べっ、別に怯えてなんかない!!」

オレは、怒ってそう言ったが、声は震えていた。

「ふうん。」

ロキはそう頷くと、ふと、オレの太ももを触れてきた。

「ッ!!どこ、触ってるんだよ!!」

オレはそう言うと、その手をピシッと払いのけた。

「フフフッ。怖いな。でも、感じたくせに。」

ロキは妖艶に笑って、そう言った。

「ッ!!オレに触るなよ!!」

と、オレは真っ赤になって怒鳴った。

すると、ロキは、今度はオレをいきなり抱きしめると、口づけてきた。

それも、激しい口づけ。

ドキンッ!!ドキンッ!!ドキンッ!!ドキンッ!!

オレは、胸の高鳴りとともに、ロキの激しい口づけを受け入れていた。

なっ、何で、抵抗できないんだ!? 

オレは、身体の『奥底』で、甘い疼きがするのを感じていた。

そして、オレを充分、味わって、オレと唇が離れたロキの口から、驚きの『一言』を聞くことになる。

「お前、『女』にもなれるんだろう?俺に見せてくれよ。」