「ねぇ〜今日部屋行っていい?」


……え……


女の人は玲君に聞く。


「だーめ。今日は先約ありだし!明日相手してやるよ!」


あ、相手?



てか、玲君この女の人とどういう関係?


「絶対よ?」


「わかった、わかった。」


玲君はそう言うと女の人の頭を撫でる。


うわぁー…


なんとなくわかった。


二人の関係……。



二人は楽しそうに話してた。


私が暇だよぅ。


玲君の家の階までは長い。








「先行ってて。」


――玲君は着くと私に家の鍵を渡す。


「え、あの…」


「すぐそこだから。」


「は、はい…」


か、帰りたい…



仕方なく私は家に入る。


玲君は何考えてるかわかんない…。


私をどうする気かなぁ…。



中、広すぎ…。



玲君の家は綺麗。


私の家はごく普通だもん。


……あ……


玲君何してるんだろ。


少し気になる。



私は玄関に行きドアをそーっと開け外の様子を見る。


すると



…………!?


玲君はさっきの女の人と激しいキスをしていた。



私の顔は熱くなる。


な、なっ……



「玲、これ以上はだめ?」


キスが終わると女の人は玲君に聞く。


「だーめ。今日はあの子の相手するから♪」


………え………


わ、私!?


「明日は絶対相手してよ?」


「わかってるって。」


あ、相手の意味…なんとなくわかった…。



い、嫌ぁーっ…


私は玲君とあんな事したくない!



私は涙目になる。



帰らなきゃ!



「玲君!」


私は玲君の家を出て玲君を呼ぶ。


「あ、雪乃…」



「私、帰る!」


私は涙目で玲君に鍵を投げ言うと走っていった。


玲君の遊び相手は嫌だよぉ!!














――――――



「よしよし。怖かったねぇ。」


香奈ちゃんは私の頭を優しく撫でる。


「もお…玲君最低…。」


――翌日、学校。

あれから上手く逃げた私。


もう玲君と今日どう接しよう…。


「あいつ結構かっこよくてモテるし、結構女の子と遊んでるみたいね。」


「私はその中の一人にはなりたくないよぉ…。」


「まぁ、雪乃は純粋な女の子だからね。」


「……うっ…うっ……」


すると


「おい!昨日はなんで先帰った!?」


………げっ………


玲君が私の席に来る。


「玲、やめなよ。雪乃はね、玲に何かされると思って怖かったんだからね?」


香奈ちゃんは玲君に言う。


か、香奈ちゃん…。


「なんで俺に惚れないかな雪乃は…」


「ぜ、絶対ありえないもん…」


私は玲君に言う。


「ま、俺が落とせば誰でも惚れる。そのうち雪乃もな!」



「や、やだよぉ…」


れ、玲君だけは。


「覚悟しろよ?」


――ドキッ。


玲君は私の髪に触れながら言う。


れ、玲君っ…



見た目はかなりかっこいいけど意地悪だから嫌だよ……


なのに


なんでドキッとするの―!?



「もう、玲はー。雪乃嫌がってんのに。」


香奈ちゃんは呆れる。


「だって嫌がる雪乃見たらいじめたくなるし♪」



や、やっぱり嫌だぁーっ。


こ、この人は……。


「玲君のバカ……。」



「あはは。俺からは逃げられないから♪」


………うっ………


「雪乃、こんなやつほっといて理科室行こう?」


「う、うん…」


私は香奈ちゃんと理科室へ向かおうとする。


すると


〈ヒラッ〉


……………!!


「今日は雪乃、苺だな!」


「へ、変態!!玲君嫌!!」


私は香奈ちゃんを連れ理科室へ。


す、スカート今日もめくられたーっ!!


玲君ひどいよぉ……。









毎日


玲君にドキドキしながら私は過ごす。





「な、なんで…?」


黒板に班のメンバーが書いてある。


香奈ちゃん


そして



玲君と一緒……。


なんで!?



しかも


「俺、雪乃の隣♪」


そう言って玲君は私の隣へ。


れ、玲君!!


実験玲君とやるんだ。


なんか不安…







「雪乃、ガスバーナーに火つけて!」


実験が始まると香奈ちゃんは私に言う。


「……え……」


私はマッチを見る。


マッチ…


怖いんだよね。


すると


「雪乃、マッチ怖いんだろ?」


玲君は私に言う。


「う、うん…。」


「本当、びびりだなお前。貸せ!」


玲君はそう言うと私からマッチを取り上げガスバーナーに火をつける。


「あ、ありがとう…」


「おう。」


たまには玲君も優しいんだ…?



たまにはだけど…。




だけど


「本当!絵、下手だな!雪乃!」


「ひ、ひどいよ…」


玲君は私の理科のノートに描いてある絵を見て笑って言う。


「幼稚園児といい勝負じゃん?」


「幼稚園児よりマシだよ…」


「そうか?雪乃は幼稚園児と精神年齢同じだろ?泣き虫弱虫だし。」


「うっ……」


玲君!!






――……


〈ガラッ〉


授業が終わると私と香奈ちゃんは教室へ。


すると


「ねぇ、玲は?」


……え……


教室に入ると超美人な先輩がいて私達に聞く。


「そろそろ来るかと…」


すると


「あ、先輩♪」


玲君は先輩の所へ…



……え……


「玲、会いたかった!」


先輩は玲君に言う。


「俺もです!」


玲君は爽やか笑顔で言う。


私には意地悪笑顔しか見せないけどね…。


てか

玲君…彼女何人いるわけ?


昨日も綺麗なお姉さんと…






すると

「玲、キスして?」


先輩は玲君に言う。


なっ……


い、いきなり…?


「いいですよ!」


……え……


玲君はそう言うと本当にキスした。


一瞬だけど。


「続きは後でね!」


「はい。」


先輩が言うと玲君は笑って言う。


「じゃあまた後で!」


先輩はそう言うと教室を出た。


「はぁ。また会うのか。」


玲君はだるそうに言う。


……あ……


いつもの玲君に戻った。


なんで玲君女の子といっぱい遊ぶのかな?


すると


「なんだよ?雪乃。」


玲君は私を見る。


「……え……」


「雪乃も俺にあんな事されたいわけ?」


玲君は私に近づき言う。


私は後ずさりする。



「れ、玲君?」


――ドキッ。


玲君…。


「来い。」


「は、はい?」


私は玲君に手を引かれる。


……え……


「やだ!玲君、離して…」


「だめ。」


な、何なの!?






―――……



〈ガチャ〉


着いた場所は……


「お、屋上?」


屋上はたまたま鍵が開いてたらしい。



玲君は屋上に着くと手を離す。


「あの、玲君…?」


なんだろ…。


逃げちゃだめかな…。



すると


「雪乃。」


「…ん?」


すると


………!?


玲君はいきなり私にキスした。


………え………


心臓がやばい。



「やだ!」


私は玲君の体を突き飛ばす。


れ、玲君…?



玲君は起き上がり屋上から出た。



き、キスされた…。


玲君に…。



玲君何考えてるんだろ。



顔が熱く心臓がやばい。


玲君がいきなりあんな事するなんて。


初めてのキスは


突然奪われた。


玲君に……。


私は屋上を出ると教室に向かった。







――――……



「え!?キス?」


――教室に戻ると私は香奈ちゃんに相談。


「う、うん…。」



「玲は誰にでもキスするからなぁ…」


「わ、私は初めてなのに…」


私は口元を手で押さえ言う。


顔はまだ熱い。


心臓もドキドキ。



「でも、あいつ…雪乃には違うよね。」


香奈ちゃんが言う。


「……え……」



「キス、どんな感じだった?」


「なっ…」


思い出すだけでやばいよぉ。


「玲はなんでいきなり雪乃にキスしたんだろうね。」


「そ、それは…」


玲君はなんで


私に……?


からかって?

それとも………。


「玲に聞いたら?」


「や、やだよ…」


「雪乃は玲の事どう思うわけ?」


香奈ちゃんは私に聞く。


「れ、玲君は本当に苦手なの…」


私は香奈ちゃんに言う。


「嫌い嫌いも好きの内かもだよ?」


香奈ちゃんが私に言う。


「ぜ、絶対ありえないよ…」


ありえない


ありえない


ありえない!!!





――――




………え…………


「よろしくな。雪乃。」


玲君は笑って私に言う。


「えー!?」


さ、最悪だぁ!!



授業では、来週の校外学習の班割りとバスの座席決めをした。


最悪な事に…


バスで私は玲君の隣。


班も玲君と同じ。


せ、せっかく楽しい校外学習がぁ……


「楽しみだな、雪乃。」


玲君はにやっと笑って私に言う。


イヤーーーっ!!



玲君といっぱい一緒じゃん!



「どうした?そんなに俺と一緒が嬉しいか?」


玲君は笑って私に聞く。


「さ、最悪だよ…」


よりによって玲君…?


世の中で1番苦手な男子?



本当…泣いちゃうかも…。








「まずは水族館行って…次に…その後遊園地行って…」


班のみんなと打ち合わせ。


残念ながら香奈ちゃんとは違う班に…


先生が決めた班だからね。


でも運悪すぎだ私。


あとの男女二人カップル…。


最悪…。


確実、玲君と共に行動する事が多くなりそう…



先生ひどいよぉ。


「雪乃、遊園地…いっぱい絶叫系乗せるからな。」


玲君はにやっと笑って言う。



嫌ーーっ!!






――――……



――昼休み。


「うぅ……香奈ちゃーん…」


私と香奈ちゃんはお弁当を食べている。



「大丈夫?雪乃。」


香奈ちゃんは私の頭を優しく撫で言う。


「もう、玲君嫌だよー。」



玲君は本当に苦手。


「大変だね、雪乃。」


「なんで同じ班なのかなー。」



辛いです。


しかもバスも席隣…。



はぁー。



すると



「お、美味そう!!」



……………!?


玲君が来ていきなり私のお弁当に入ってた玉子焼きを取り食べたんだ。



「れ、玲君ー。」


「お、なかなか良いじゃん。雪乃意外に料理できるんだな!」



「い、意外ってー。」



「美味いじゃねぇか!」


玲君は笑って言う。


――ドキッ。


な、何…ドキドキしてんだろ…私。



「ウィンナーもちょうだい!」


「だ、だめ!」


私は玲君から弁当を守る。


「なんだよ。代わりに俺の玉子焼きあげるのに…」


玲君は私に言う。


「……え……」


「雪乃には毒入りにするけど。」


「ひ、ひゃあ…」



ど、毒!?


「マジにするなよバーカ。ほら、俺の手作りの玉子焼きやる…」



「い、いらない!」



「なんだよ?俺の優しさに答えろ!!」


「い、いいもん…」


私が言うと玲君は笑った。






玲君にドキドキする。

それがなぜか私はわからない。

玲君が離れると玲君の後ろ姿を見つめる。


玲君と

キス…しちゃったんだよね。


思い出すだけで顔が熱くなる。

初めてのキスだったのにな。

ドキドキだよ、玲君といると。


すると


「雪乃ちゃん!」

……あ……

クラスの女子が私を呼ぶ。

なんだろ。


「何?」


私はその子の元へ。


すると


「隣のクラスの中村君が雪乃ちゃんに用だって!」


「へ?」


その子が言うと私はドアの方を見る。


隣のクラスの中村君は隣のクラスで人気な男子らしい。


私は話した事ないけど…



私は彼の元へ。


なんだろ。


すると


「俺、雪乃ちゃんが好きです!俺と付き合って下さい!」


は、はい!?


いきなりですか?


こんなちびっ子で幼い私に告白!?


初めて私は告白された。


「あ、あの…」


「試しでもいいんで俺と付き合って下さい。」


……え……


クラスのみんなが私達に注目してるみたいだ。


ざわめいてる…。


「えっと…」


初めて告白されたから反応が…


すると


――グイッ。


―――!?



「俺のだから。さっさと消えろバーカ。」


玲君は私を自分の方に引き寄せ彼に言う。


れ、玲君!?


彼は私達を見るとその場を去った。


お、俺の!?


玲君…いきなり…


彼が行くと私は慌てて玲君から離れる。


れ、玲君!?


「助けてやったんだから感謝しろよ。」


玲君は私に言う。


「い、いきなり…」


あんな事…


すると


「雪乃ちゃんと玲君って付き合ってるの!?」


「いつから付き合ってんの!?」


クラスのみんなが騒ぎ出す。


もうー。


すると


「俺の女だから手出すなよ?」


玲君はみんなににっこりと笑って言った。


玲君ー!?







わけ…わかんないよ。


「帰るぞ。」


「い、嫌!」


――放課後になると玲君に一緒に帰ろうと言われ断る私。


「わ、私は玲君に遊ばれたくないよ!!」


「宣言したろ?みんなに。みんなの公認カップル。」


「わ、私は絶対に認めないもん…」


み、認めないんだから。


いつも私にばっかちょっかい出して来る苦手な玲君と付き合うだなんて…


ありえない!!


「キスもしたし、宣言もしたし、俺の家にも行った。付き合ってるようなもんじゃん。」


玲君はにやっと笑って言う。


「わ、私は絶対嫌!!」


「本当に?」


「れ、玲君の事本当に嫌だもん…」


言っちゃった。


すると


「絶対惚れさせてやる。」



玲君は笑って言う。


「………っ……」


諦め悪い……。



「雪乃〜!帰ろう?」


香奈ちゃんが私を呼ぶ。


「と、とにかく絶対私は認めないもん…」



私はそう言うと香奈ちゃんの所へ。



玲君なんか玲君なんか


本当に嫌!!


もう嫌いの部類に入るかも……


だから私は抱きたくない感情をもう抱いている事にすぐには気付かなかった。



玲君は天敵。


私にとっては。



それはずっと変わらない。


そう私は思ってた。









―――――……



「大変だったね。」


「……うん。」


私と香奈ちゃんは学校帰りに行きつけのカフェに行く。


香奈ちゃんはアイスコーヒーを飲みながら私の話を聞いてくれた。


「香奈ちゃんはいいな。素敵な彼氏がいて。」


「そうかな。まぁ玲よりは良いよね。」


香奈ちゃんは笑って言う。


「私も…素敵な恋がしたいのにな。」


玲君なんか絶対ない!


「あたし思うんだけど、玲って嫌なやつじゃないよ?」


「へ?」


香奈ちゃん…






「確かに遊んでるけど、あんなにちょっかい出すの雪乃くらいだし。」


「そうかな…」


「よく言うじゃん。好きな子には意地悪したくなるって。」


「そ、そんなわけない。だとしても私は玲君が嫌だよ…」



「そうかな?二人共、素直じゃないだけだよ。」


「違うもん…」




玲君なんか絶対好きになれない。


玲君なんか…



「まぁ、そのうちわかるよ。」


「うーん…」



玲君を好き…?


絶対ないよ…。




絶対…。



その後は香奈ちゃんのおノロケ話を聞き解散。



香奈ちゃん…良いなぁ。


香奈ちゃんみたいに素敵な恋がしたいよ。


私は今は恋してない。


してない…よね?



でも


頭に玲君を浮かべるとドキドキする。


玲君にたまにドキドキする私は絶対おかしい。



玲君の事…


好き?嫌い?



嫌な時はいっぱいだけど……



あー…わかんない。








〈ガチャ〉


「ただいま…」



――私は家に帰る。


すると


……あ……


玄関にはローファーが。


中学の友達でも遊びに来てるのかな?


私はリビングへ向かう。


誰、来てんだろ……。



〈ガチャ〉


私はリビングの扉を開ける。



……え……


「お母さん、本当に若いですね。」


「やだ!もう!」


……え


……え!?


目に飛び込んで来たのは楽しげに話す玲君とお母さん。


は、はい!?



「れ、玲君!?」


私は大きな声をあげる。


「雪乃!遅かったな。」


玲君はにっこりと笑って言う。


「ど、どういう事!?」


な、何!?



「今日からお世話になります。よろしく!」


玲君は笑って言う。



……はい!?