すると

「玲、キスして?」


先輩は玲君に言う。


なっ……


い、いきなり…?


「いいですよ!」


……え……


玲君はそう言うと本当にキスした。


一瞬だけど。


「続きは後でね!」


「はい。」


先輩が言うと玲君は笑って言う。


「じゃあまた後で!」


先輩はそう言うと教室を出た。


「はぁ。また会うのか。」


玲君はだるそうに言う。


……あ……


いつもの玲君に戻った。


なんで玲君女の子といっぱい遊ぶのかな?


すると


「なんだよ?雪乃。」


玲君は私を見る。


「……え……」


「雪乃も俺にあんな事されたいわけ?」


玲君は私に近づき言う。


私は後ずさりする。



「れ、玲君?」


――ドキッ。


玲君…。


「来い。」


「は、はい?」


私は玲君に手を引かれる。


……え……


「やだ!玲君、離して…」


「だめ。」


な、何なの!?






―――……



〈ガチャ〉


着いた場所は……


「お、屋上?」


屋上はたまたま鍵が開いてたらしい。



玲君は屋上に着くと手を離す。


「あの、玲君…?」


なんだろ…。


逃げちゃだめかな…。



すると


「雪乃。」


「…ん?」


すると


………!?


玲君はいきなり私にキスした。


………え………


心臓がやばい。



「やだ!」


私は玲君の体を突き飛ばす。


れ、玲君…?



玲君は起き上がり屋上から出た。



き、キスされた…。


玲君に…。



玲君何考えてるんだろ。



顔が熱く心臓がやばい。


玲君がいきなりあんな事するなんて。


初めてのキスは


突然奪われた。


玲君に……。


私は屋上を出ると教室に向かった。