――――――
「よしよし。怖かったねぇ。」
香奈ちゃんは私の頭を優しく撫でる。
「もお…玲君最低…。」
――翌日、学校。
あれから上手く逃げた私。
もう玲君と今日どう接しよう…。
「あいつ結構かっこよくてモテるし、結構女の子と遊んでるみたいね。」
「私はその中の一人にはなりたくないよぉ…。」
「まぁ、雪乃は純粋な女の子だからね。」
「……うっ…うっ……」
すると
「おい!昨日はなんで先帰った!?」
………げっ………
玲君が私の席に来る。
「玲、やめなよ。雪乃はね、玲に何かされると思って怖かったんだからね?」
香奈ちゃんは玲君に言う。
か、香奈ちゃん…。
「なんで俺に惚れないかな雪乃は…」
「ぜ、絶対ありえないもん…」
私は玲君に言う。
「ま、俺が落とせば誰でも惚れる。そのうち雪乃もな!」
「や、やだよぉ…」
れ、玲君だけは。
「覚悟しろよ?」
――ドキッ。
玲君は私の髪に触れながら言う。
れ、玲君っ…
見た目はかなりかっこいいけど意地悪だから嫌だよ……
なのに
なんでドキッとするの―!?
「もう、玲はー。雪乃嫌がってんのに。」
香奈ちゃんは呆れる。
「だって嫌がる雪乃見たらいじめたくなるし♪」
や、やっぱり嫌だぁーっ。
こ、この人は……。
「玲君のバカ……。」
「あはは。俺からは逃げられないから♪」
………うっ………
「雪乃、こんなやつほっといて理科室行こう?」
「う、うん…」
私は香奈ちゃんと理科室へ向かおうとする。
すると
〈ヒラッ〉
……………!!
「今日は雪乃、苺だな!」
「へ、変態!!玲君嫌!!」
私は香奈ちゃんを連れ理科室へ。
す、スカート今日もめくられたーっ!!
玲君ひどいよぉ……。