お父さんって
本当厳しいんだ……。
玲は諦めちゃったかな…
会えない、電話メールが出来ない彼女なんて…
いらないよね。
監禁のせいで…
玲にとって私がいない事が当たり前になって…
離れちゃうのかな。
やっと気付いた恋なのに………。
二週間経って本当に泣いた。
いつになったらお父さんは……
頭に浮かぶのは玲との事ばかり。
もう嫌……。
すると
〈ドンドンッ〉
………え………
玄関からドアを叩く音が響く。
玲……?
涙を慌てて拭う。
かなり夜中だ。
お父さん…寝たよね?
私は心配しながらも玄関へ。
〈ガチャ〉
………あ………
ドアを開けると玲が立っていた。
玲とは久しぶり…。
「玲…」
「大丈夫か?雪乃…」
あれから
全然寝れない。
私、顔色悪いかも……
「寝不足だから…」
私が言うと玲は私の頬を撫でる。
「ブサイク。」
「ひど…」
私が言うと玲は笑う。
「泣いてたのか?」
玲は私に聞く。
「……うん……」
私が言うと玲は私を抱き寄せた。
………!?
「雪乃を泣かせていいのは俺だけだ。あの親父許さねぇ…」
玲が言う。
玲………。
「玲…大丈夫…私は…」
だけど
「またお前か。」
………え………
お父さんが出て来た。
玲は私を離さない。
「雪乃もらいに来ました。」
玲………。
「お前、有名な会社の御曹司なんだってな。」
お父さんが玲に言う。
………え………
「婚約者捨てて、雪乃を選ぶってか?うちとお前んちは格が違うんだぞ?」
婚約者……。
「俺は俺で生きてくんで。家は関係ない。」
玲がお父さんに言う。
玲……