「お前…朝帰りか?なんで制服なんだ?」
お父さんが私に聞く。
そ、そうだ…
着替え無いから昨日着てた制服なんだよね。
「違いますよ。用事があって学校に。な?」
玲はお父さんに嘘つき言う。
「うん…」
私も玲に合わせる。
「休みなのにか?」
お父さんが言う。
………う………
お父さん怖いよ……。
だけど
「別にやましい事はしてませんよ。」
玲は気にしてない様子で言う。
………え………
「や、やましい事だと?」
玲…強気だなぁ……
「単身赴任して娘ほったらかしにしてた人が感傷するのはおかしくないですか?」
玲はお父さんに言う。
なっ……
「許さないからな。」
お父さんはそう言うと私の手を引く。
「………へ?」
お、お父さん?
「雪乃はここには置けない。こんなやつとは引き離してやる。」
……えー!?
昨日付き合ったばっかな私達にいきなり波乱。
お、お父さんっ!!
「お、おい!おっさん!」
玲が止めようとするのにも関わらず私はお父さんに無理矢理家に入れられた。
最悪だ……。
結局、玲がここに暮らしてた事もばれ荷物は玲の家にお母さんが郵送。
お母さんも私もお父さんにはなかなか逆らえない。
お父さんは仕事の都合上、こっちで仕事する事になったらしい。
最悪……。
お父さんは私の携帯を取り上げ、私を家に監禁した。
ひどいよぉ……
お父さん!!
電話もメールもできない。
学校にも行けない。
お父さん厳しすぎです…
このままだと転校させられる可能性も…
玲の事…気に入らなかったのかな…
つまらない日が続いてく。
玲……。
お父さんのせいで私はいっぱい泣いた。
泣いたのは二週間過ぎた頃だった。
ちなみにお父さんは家で仕事なためずっと家にいる。
逃げたいよ…。