意地悪男と弱虫女。


こんなお付き合い普通ありなのかな……。


「雪乃、もっかい言ったけど…お前…胸あるな。」


………!?


い、いきなり何!?


「ど、どこ触ってんの!?やっぱり玲変態だよぉ…」


あの雑誌…絶対玲。


確定しちゃったよ…。


「いやいや、俺本気でお前の事子供扱いしてたから。」


「……こ、子供?」


確かに顔は幼い方だし背も150は行かない。


中身も弱虫だもんね…。


「まぁお前にも女っぽい要素あるんだなぁと。」


「だからって変態発言しないでよぉ……」


びっくりするし……



「変態発言って…。男は基本エロいわ。」


多分

玲は重度だな……。


「が、我慢してね?私、まだ怖いから…」


「わかってるよ。できるだけ頑張る。」


「できるだけ!?」


私が言うと玲は笑う。



「ほら、寝るぞ。」


玲は私の頭を軽く叩き言う。


「ね、寝れないよー。意識しちゃう…」


玲の前ではつい警戒。


天敵に怯える小動物の気持ちだよ…。


「へぇ。意識しちゃうんだ♪」


玲はそう言うと笑う。


「な、何?」


「もっとドキドキさせる。」


……え……


「れ、玲…」


玲は私の体を離し私のおでこにそっとキスをする。


な、何…?


おでこから頬、まぶた…


そして


「………っ………」


首筋。


体がビクッとする。


余計寝れなくなる…。


「玲ー。」


「雪乃可愛い。」


か、可愛い?



顔が一気に熱くなる。


そんな私にお構いなしに玲は続ける。


「………っ………」


玲は私の指にもキスをする。


玲は私をドキドキさせるのが大好きだ。


私を困らせるのが大好きなんだ。


最後には深い深いキスをされた。


熱がずっとこもって離れてくれない。


心臓は玲に壊されていくようにやばかった。