き、強制連行!?
嫌だぁーっ……
「れ、玲降ろしてー!!」
「やだ。」
大丈夫かな?
私…
玲に何かされないといいけど……
玲は部屋に着くと私をベッドに降ろす。
だけど
―――ドキンドキン…
玲は私の上に乗ってきた。
私を見下ろす玲の瞳にドキッとした。
顔は熱いし心臓は壊れそうだ。
「な、何もしないよね…?」
私は玲に聞く。
「俺、我慢嫌いなの忘れた?」
玲はにっこりと笑って言う。
えー!?
ちょ、ちょっと待って!
やだやだ。
だけど玲の顔が近付いて来る。
自然と私の目は涙目に。
やだ…怖いよーっ。
だけど
………え………
もう少しの所で玲は動きを止めた。
「玲………?」
「本気で何かすると思ったわけ?」
玲は私に聞く。
えー!?
「だ、だって…」
「戸惑う雪乃見たくてさ!」
「ひ、ひどい…」
また意地悪…。
でも
いつかは……
「もしかして何もされなくて残念だった?」
玲は私に言う。
……え……
「そ、そんなわけ…」
「マジでする?」
玲は私に聞く。
「し、しません!」
あー…ドキドキ損したぁ……
玲が私から離れると私は布団に入る。
もう心臓いつ壊れてもおかしくないや……
そんな私の気持ちに関わらず…
「ゆーきのっ。」
玲はいきなり私を抱きしめてきた。
………!?
「ひ、ひゃあ!!」
な、何なの?
「何その反応?こうしてもらいたいんだろ?本当は…」
「ち、違うもん…」
「素直になれよ。」
あー…もう。
「離してよ。」
「やだ。雪乃と俺は恋人同士なんだからこうするのは当たり前なんだよ。」
そうかもだけど…
私達みたいな関係…恋人同士って言える?