「れ、玲!?」
いきなり何!?
「言っとくけどな、俺の親父が置いてったんだ。お前が不快になるなら捨てる。」
ぜ、絶対に嘘だ……。
お父さんが置いてくわけないし……
「嘘ついちゃだめだよ?」
私は玲に言う。
「ば、バーカ。俺がこんなのに興味あるわけねぇだろうが。」
…………は!?
「うそ。絶対見てたんだ。変態……」
私は玲に言う。
今日は私のが強い?
すると
―――グイッ。
…………!?
いきなり玲は私を後ろから抱きしめてきた。
「な、何…?」
顔は一気に熱くなる。
「これ以上俺けなすと危ないよ…?」
玲は私の耳元で囁く。
「………っ………」
やっぱり負ける……。
玲はひどいよ……。
そうやって
私をドキドキさせるのが大好きなんだから。
「ゆ、夕飯作らなきゃっ…」
私は慌てて玲の部屋を出た。
はぁ…ドキドキした……。
まだ熱い……。
玲の温もり、匂いもまだ離れない……。
あー…
玲といると命もたないよっ……
心臓壊れちゃうよ……
私はキッチンに行くと夕飯の用意をする。
玲が満足する料理なんて作れるのかな……。
まあ頑張らないとなぁ…。
よし!
大丈夫!!
だけど
「ひゃああ!」
「えー!?」
上手く作れない…
「な、なんでぇ…?」
焦げたり調味料入れすぎたり……
まずい……。
だけど
「できた?」
玲が私に聞きに来た。
し、仕方ない…
もう材料ないし……
「う、うん!」
「リビングで待ってる。」
玲はそう言うとリビングへ。
だ、大丈夫だよね。
うん!!