そもそも入学式の日が始まりだったんだ。
玲君とこうなったのは…
―――入学式の日。
『あたし、香奈!よろしくね!』
『よろしく!私は雪乃だよ!仲良くしようね。』
入学式の時、体育館で並んでた時後ろにいた香奈ちゃんと私は仲良くなった。
入学式やってる時、ずっと話してたんだよね。
『雪乃って中学時代彼氏いたー?』
『ん?私はいないよー。』
『そっか。あたしはこの学校に彼氏いるんだー。』
『へぇ。いいな。私は男子と関わらないから彼氏とかまだわかんないや。』
『いた方が楽しいよ!できるといーね。』
『うん!』
入学式が終わると二人で楽しく話しながら教室に向かってたんだ。
そんな時だった。
――ズルッ
……!?
階段でつまずき私は落ちちゃったんだ。
『ゆ、雪乃!?』
『い、痛い〜』
私は足を捻挫し泣いてしまった。
捻挫くらいで泣く私って…。
捻挫した私は香奈ちゃんに連れられ保健室へ。
〈ガラッ〉
『先生、この子階段から落ちて捻挫したんです。』
香奈ちゃんは涙目の私を支えながら先生に言ってくれた。
すると
『お前、捻挫くらいで泣いたわけ?』
……え……
『こら、守山君!』
……あ……
綺麗な男の子…
彼は寝ていたベッドから起き上がり私に近づく。
『ちょっと!雪乃は階段から落ちて怖かったんだよ!?』
香奈ちゃんは彼に言う。
『でも所詮捻挫。』
………う……
これが玲君との最初の出会い。
何?この人…
いきなりきつい事を言われた私は彼を見た。
『お前何年?』
彼は私に顔を近づけ聞く。
『い、一年…』
『タメかよ。』
彼はそう言うと笑う。
な、何?