「まずは水族館行って…次に…その後遊園地行って…」


班のみんなと打ち合わせ。


残念ながら香奈ちゃんとは違う班に…


先生が決めた班だからね。


でも運悪すぎだ私。


あとの男女二人カップル…。


最悪…。


確実、玲君と共に行動する事が多くなりそう…



先生ひどいよぉ。


「雪乃、遊園地…いっぱい絶叫系乗せるからな。」


玲君はにやっと笑って言う。



嫌ーーっ!!






――――……



――昼休み。


「うぅ……香奈ちゃーん…」


私と香奈ちゃんはお弁当を食べている。



「大丈夫?雪乃。」


香奈ちゃんは私の頭を優しく撫で言う。


「もう、玲君嫌だよー。」



玲君は本当に苦手。


「大変だね、雪乃。」


「なんで同じ班なのかなー。」



辛いです。


しかもバスも席隣…。



はぁー。



すると



「お、美味そう!!」



……………!?


玲君が来ていきなり私のお弁当に入ってた玉子焼きを取り食べたんだ。



「れ、玲君ー。」


「お、なかなか良いじゃん。雪乃意外に料理できるんだな!」



「い、意外ってー。」



「美味いじゃねぇか!」


玲君は笑って言う。


――ドキッ。


な、何…ドキドキしてんだろ…私。



「ウィンナーもちょうだい!」


「だ、だめ!」


私は玲君から弁当を守る。


「なんだよ。代わりに俺の玉子焼きあげるのに…」


玲君は私に言う。


「……え……」


「雪乃には毒入りにするけど。」


「ひ、ひゃあ…」



ど、毒!?


「マジにするなよバーカ。ほら、俺の手作りの玉子焼きやる…」



「い、いらない!」



「なんだよ?俺の優しさに答えろ!!」


「い、いいもん…」


私が言うと玲君は笑った。