――――……
「え!?キス?」
――教室に戻ると私は香奈ちゃんに相談。
「う、うん…。」
「玲は誰にでもキスするからなぁ…」
「わ、私は初めてなのに…」
私は口元を手で押さえ言う。
顔はまだ熱い。
心臓もドキドキ。
「でも、あいつ…雪乃には違うよね。」
香奈ちゃんが言う。
「……え……」
「キス、どんな感じだった?」
「なっ…」
思い出すだけでやばいよぉ。
「玲はなんでいきなり雪乃にキスしたんだろうね。」
「そ、それは…」
玲君はなんで
私に……?
からかって?
それとも………。
「玲に聞いたら?」
「や、やだよ…」
「雪乃は玲の事どう思うわけ?」
香奈ちゃんは私に聞く。
「れ、玲君は本当に苦手なの…」
私は香奈ちゃんに言う。
「嫌い嫌いも好きの内かもだよ?」
香奈ちゃんが私に言う。
「ぜ、絶対ありえないよ…」
ありえない
ありえない
ありえない!!!
――――
………え…………
「よろしくな。雪乃。」
玲君は笑って私に言う。
「えー!?」
さ、最悪だぁ!!
授業では、来週の校外学習の班割りとバスの座席決めをした。
最悪な事に…
バスで私は玲君の隣。
班も玲君と同じ。
せ、せっかく楽しい校外学習がぁ……
「楽しみだな、雪乃。」
玲君はにやっと笑って私に言う。
イヤーーーっ!!
玲君といっぱい一緒じゃん!
「どうした?そんなに俺と一緒が嬉しいか?」
玲君は笑って私に聞く。
「さ、最悪だよ…」
よりによって玲君…?
世の中で1番苦手な男子?
本当…泣いちゃうかも…。