「とっておきのがあるよ!寝る前に、絆創膏を枕の下に入れるの。そしてそれをその人に渡す…って、本人に渡すのはきついよね!?」




「うわ~、それは厳しい。だけどいつか渡せるように、頑張ってみる。友達になるのが目標だから…うん、いつかは」




きゃ~、桃ちゃん真っ赤だよ。




代わりにあたしが渡してあげたいぐらい。




けど、自分でやらなきゃ意味がないからね…いつか、頑張って渡せる日がくることを祈ってる。




「頑張ってね」




「宇佐美さん、ありがとう。今日から毎日絆創膏を枕の下に入れて寝るよ」




「うんっ」




あたしは、恋する女の子の味方。




恋に憶病にならないで、ポジティブに好きな人を思えるってとってもハッピーだよね。




桃ちゃんのパワーを、少しでも紫藤くんに届けられますように。