店を見る。



眼鏡とマスクを付けた男の人がおった。



「…?…今日はもう閉店しましたけど…?」



私が扉から言うと、男の人は、紙にペンでメモを書きはじめた。



カツカツ…



「……」


「…え、あの…」



店長宛のメモやった。



「あ…渡しときますね」



タッタッ…



…めっちゃ怪しいけど、店長の知り合い?やんな…?



「あ、美央ちゃんお疲れ様〜」


「店長、これ…」


「あーはいはい。了解!」



メモを渡し、私は自分の家まで帰った。



ほのかな香りがする秋の夜。



私の恋は、少しずつ動き始めとった。