高校生のときの話。



友達と高校の帰りに寄った店で、すれ違った男の人。



ふんわりと甘い香水を付けて、明るい茶髪をした整った顔立ち。



…一瞬で恋に堕ちた。



また会いたくて一目だけでも見たくて、高校を卒業してすぐに、お店でバイトを始めた。



「いらっしゃいませー」



メンズショップというだけあり、男性客ばかり。



そして女性スタッフは私だけ。



「美央︎ちゃん、毎日バイトなんてありがたいわ〜」


「頑張ります、笑」



毎日大学を終えた後の17時から20時。



遊ぶ暇を惜しんでバイトをした。