それから結局、『私のちょっとだけ好きな9文字の人』を読ませられ、その続編も読ませられた。




しかも、正直、これがめちゃくちゃ面白くない。




でも、「どう? ねえ?」なんて子犬のように顔を近づけてくるもんだから、「お、面白いです……」としか言えず、そう言うと、「どの辺?」なんて、聞かれて、もう帰りたい。




でも、晴さんは、「家で待ってればいいじゃん」とのことで、公生くんが帰ってくるまで待たせてもらう代償がこれというわけ。




代償がでかすぎて、耐えられない。




ああ、早く帰ってきてー! 公生くぅーん!!」