こんな時でも加持くんは、本当に優しい。




もしかしたら、これから私が言うことを加持くんは知っているのかもしれない。




それなのに、自分はもっとつらいのに、私を励ましてくれるなんて……。




これ以上、加持くんを苦しめちゃいけない。




私は意を決して、言った。




「加持くん! 私、やっぱり加持くんとは付き合えません!!」