「佳奈未!!龍平君も♪お見舞きてくれたの!?」

「あったり前ぢゃん。優美は親友なんだからぁ。」






「え…。」







俺のコトは覚えてないのに、なんで龍平と佳奈未ちゃんのコトは覚えてるんだよ……っ。








「新っ。お前もぼーっとしてないでこっちこいよっ。優美ちゃん目覚ましたんだぞっ♪」

「ぁ…。あの人、新君ってゅーの?」







病室の中にいる 高野先生、佳奈未ちゃん、龍平から一斉に笑顔が消えた。







バンっ。







俺は病室から屋上まで走った。