「せっ…先生!!優美がっ…。」
「新君、落ち着いて。優美ちゃん。私は担当の高野です。」
「はっ…はい。」
優美に高野先生が優しく笑いかけた。
優美が安心した顔をしたのがなんかイラついた。
「理解できないかもしれないけど優美ちゃんは、夏休みに入って約2週間深い眠りについていたんだよ。」
「…。」
一通り優美に説明が終わった時に佳奈未ちゃんと龍平がお見舞いにきた。
「優美!?目さましたの?!」
「ぁあ。ついさっき。」
「新良かったじゃんか!これで、また4人で遊べるな♪」
優美が記憶障害なんだよ……。なに呑気に笑ってんだよ。
けど、俺は次の瞬間何も言えなかった。