side、優美


私は夢の中で、雨の中1人ぼっちでいた。


暗闇で周りわ囲まれている。



『怖いよ……。』


その時、



『俺が守ってやるよ。』


私に手が伸びてきた。



怖いはずなのに、だれだかわからない手を 私はためらわず 握った。



『離れないで…。』



そう 言って…。




「ん……。ぁ…。」


私が目を覚ますと、隣に静かに吐息をたてている新が寝ていた。



「なん…で……?」



新、今日一回も授業出てないのに…。



「起こしちゃかわいそうだよねっ。」


私はベットから降りようとすると、


「ん……?手が…抜けない?」


私は 抜けない手を見てみると、、、



「わ……っ!!手……!」


大きい声を出したら駄目だと思って、もう片方の手で口を覆った。


な…なんで、新が私の手 握ったまま寝てるの…?