そうだったんだ…。


「新君、ありがとう。これで、優美が卸すって言ったら、私は優美を怒るとこだったわよ。せっかく授かった命だもの。殺すなんてもっての他。」

嬉しくて。涙が出た。


「…ぁ…新はいいの?産んでも…。」


一番聞きたかったこと。
一番聞けなかったこと。

新に反対されるのが怖くて、伝えられなかった。


「もちろん。俺、優美に産んでほしいもん。…産んでくれるか?」

「…っ。は…はい。」




本当に嬉しかった。
涙は止まらず流れる。




やっぱり、私は新を大好きです。