「単刀直入に言います。お母さん、優美のお腹には赤ちゃんが居ます。」


…ぇえ!?
私は、お母さんより驚いた。


「な…なんで新が知ってるの!?」

「……やっぱり、居るんだ。」

最悪。 自分で墓穴ほっちゃったよー…。



でも、新は私の膝にある手を握ってくれた。


「ぁ…。」


大好きな人の久しぶりの体温。





「…優美。本当なの?」


お母さんは、真剣に見つめてくる。
こんなお母さん、始めて。


「ぅ…ん……、でも、卸す気ないから!!!」

「大変よ?お母さんになるって事は。遊ぶこともできなくなっちゃうんだよ?」

「……。でも…。新に迷惑でも…産みたいの。」

「……さすが、優美ねっ♪」

「…ぇ?」

「あははっ。ばかみたいな顔すんなよ。優美が降りてくる前に、話してたんだよ。」