side、優美





お腹が大きくなってきた。 そろそろ、お母さんにも言わなくちゃヤバいかな…。




「優美~。」

…。
リビングから聞こえるお母さんの声。


「何ーっ?」

私は、夜ご飯かと思って、リビングに向かった。


「新…ーなん…で。」

私の前には、昨日別れを告げたばかりの新が居た。

「優美とお母さんに話しがあってきた。……お母さん、優美、少し時間を貰っていいですか?」


新がいつも以上に真剣だったので、お母さんは夕食を作っている手を止めて、新の前のソファーに座った。


「優美も座りなさい。」
「……。」



私は、ゆっくりと腰を下ろした。