side、優美



今、私は新の部屋に来ています。他のみんなは、まだ京都。


なぜ、私が新の家にいるかって?



昨日の夜、佳奈未と龍平君が昼の続きをするからって、私と新を部屋から追い出した事から始まりました……。
半分キレていた新も、我慢できなくなったみたいで、究極夜間バスで地元に帰ってきたんです。
はい。
そーだったんですよ。




それで、みんなより帰ってきたのが早かったってワケ。



「優美ちゃ~ん♪一緒に女同士のお話ししましょうょ~♪」

「は…はい。」

「あんま、優美ちゃんいじめんなよ。新に殺されっちまう。」

「やだぁ。ぁーちゃんは、優しぃのよ~。ね、優美ちゃん♪」



新のお母さんは、とても天然で、可愛い感じの人。お父さんは、新とそっくりのイケメン。
会ったのは始めてではない。正月にも一度会った。でも…遺伝子ってすごぃなあ…。




「ぁーちゃんは止めろよ。」

「新っ♪…、風邪ひくよ?」


風呂から出た新は、タオルを髪にのせ、上半身は裸だ。下は、さすがにスウェットを着ている。