side、優美


新は優しく私をベッドに寝かせた。


「やっと、優美の全部を俺のもんにできる。」

「…始めからじゃん。始めから、私は新のものだよ?」

「本当は…もっと早く優美としたかった。……でも、夏に俺を忘れられて、すっげえ怖かった。一度たがが外れたら、優美を壊しそうで怖かった。だから、優美を失いたくなくて、触れたいのに我慢してた。。」



新の部屋で、新のベッドで、新に包まれている。
新は私の胸に顔を押し付けている。

ここにくるまでの不安なんかいつの間にかなくなって、逆に新を欲しいと思ってしまう自分がいた。



「新……私を新のものにして?」

「もぅ…、我慢できねーから。」


新は、私の全身にキスをした。


「ぁっ……」





……。