「これでも、緊張してないって言えるか?」



鼓動が早くなる。

…伝わってくれ。





「………私だけじゃないんだ。新も緊張してたんだね…。ごめん。」


「別に謝らせたいわけじゃない。俺だって慣れてねーよ。Hも始めてだ。それに、好きな子となんて、緊張するに決まってんだろ。」


「…良かった。まぁ、新は変態だけど優しいもんねっ。」


「ははっ。よく分かってんじゃん。」






俺は優美をお姫様だっこしてベッドまで運んだ。




でも、俺だって怖いんだ。




優美を愛しすぎていて、失ってしまいそうで…、怖かったんだ。