「優美、いい…?」


俺なりに優しく言ったつもり。


「……優美?」




返事がない優美。

やっぱ、ダメ…か?





「……ぃぃょ。」


優美は消えそうな声で呟いた。

嬉しくて。
嬉しくて。
優美を抱きしめる腕に力を入れた。



「でも…ね。怖いってゅーか、緊張しちゃって…。新は、こういう事慣れてると思うけど、私は、始めてで…。」


俺が慣れ…てる?


「は?俺、別に慣れてねーよ。」

「嘘!!ー…だって、全然緊張してないぢゃない!」


はぁー…。



泣きそうな優美。





だから、優美の手を俺の胸に当てた。