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「…ん? ここは…?」
真っ白い天井が見える。
あたし、どーしたんだっけ?
目をパチクリさせていると
「美雨? 大丈夫?」
隣から声が聞こえた。
「あっ、星ちゃん、紗弥ちゃん…
ここは?」
「保健室だよ!
体育の授業で転んだの覚えてる?」
あっ!そーだった!
意識がだんだんとハッキリしてきて、思い出してきた。
「体育は? あれ?今、何時?」
「今、昼休みが始まったとこだよ!
痛いところない?」
紗弥ちゃんはそう聞くと、あたしの身体を触りだした。
「ひゃぁ〜!
くすぐったいよ! だ、大丈夫!
どこも痛くないから!」
心配そうにあちこち触ってくる手を必死に止める。
「痴漢!ここに痴漢がいます!」
星ちゃんが面白がって、窓に向かって声を出す!
「違うって!」
慌てた紗弥ちゃんが必死で止める。