翌日の体育の時間。
「半分に分れて!
前半チームの数を後半チーム数えろ!
偽証がバレたら、単位やらないから覚悟して数えろよ!」
そんな先生の掛け声とともに始まった。
あたしたちは後半チームになって、前半チームを見守る。
「星ちゃん、紗弥ちゃん頑張って!!」
「1! 2! 3!…」
どんどん数は増え、
「27! 28!…」
最初は安定していた2人も、だんだんあちこちに動いていつ落ちてもおかしくない。
「頑張って… 頑張って…」
祈るように、両手を握りしめる。
「…29! 30!!」
「「やったぁ〜!!!」」
星ちゃんと紗弥ちゃんは、大喜びで抱き合ってる。
「良かったねぇ〜!」
あたしもその場でピョンピョン飛び跳ねて喜んでた。
それに気付いた星ちゃんが
「次、美雨だよ!
頑張って!」
あたしにピースサインをくれた。
昨日、進藤さんとたくさん練習したんだもん!
きっと大丈夫!!