ボーンとおデコで弾けたボールは、床をコロコロ…


「えっ、ちょっと新谷さん?

大丈夫?」


慌てた進藤さんが駆け寄ってきた。



おデコをさすりながら


「大丈夫!

次は、取るから。

もう一回お願いします!」


驚いた顔をしながら、あたしの言う通りにボールを拾ってさっきの場所より近くで止まる。


「行くよ?」



不安な声で、あたしのことを見る。


大きく頷くと、さっきよりも優しい山なりのボールがあたしの頭上に来た。



手を上げて、三角形を作って…


よし!



ボールを見ると、もう顔面にいて…



ボーン…


今度は、鼻を直撃した。