「キャーーーーーーー!!悠くん。」 「一緒にこの後遊ばない?」 「ゆーくん!!!」 辺り一面に女子の群れ。 みんな乙女の顔になり、男子部室の前によっている。 部活が終わり、小松くんが部室に入ったのを見計らい、寄って来たのだ。 女子どもは、必死に我こそはと叫んでいる。 そこまで必死なのか? その、騒がれてる本人は、いま、何食わぬ顔をして着替えている。 わたしはそれをみないように、顔を伏せてる。