「俺で我慢してよ〜」


「僕は司が来るって聞いたから
わざわざ、蛍なんかの結婚式に出席したんだよ!!

司が来てるのは間違いないけど…
司と離れてたら意味ないじゃん!!」



俺の言葉が聞こえないのか
それとも無視してるのか分からないけど…

遥は俺の言葉をスルーして
司の傍にいれないことに怒っていた



「遥……
マジで司のこと好きなの?」



本気じゃないよね…?
いつもの誘惑して、突き離すゲームみたいなもんだよね…?



遥は最近、司の傍にいようとしていた
俺はいつものゲームみたいなものだと思って遥を止めなかったけど…

今回の司に対する接し方は…
なんか違う気がする



「好きだよ
誰よりも好き!愛してるの!

なのに司ってば…
こんなに僕がアプローチしてるのに全然落ちないんだよ?

僕が……っん!」



「遥……っ」



俺は遥の言葉をそれ以上聞きたくなくて
遥の柔らかい唇を奪って塞いだ

遥は抵抗してきたけど、俺は遥の身体を強く抱きしめて息が切れるまで遥の唇を奪った



「…っ…んん……はぁ…いきなり何するの!!」



俺は遥の唇から離れると、遥は息を整えて俺を見上げて睨んでいた

俺を見上げているから、必然的に遥は上目遣いになっていて
しかも目を潤ませていたから、俺は少ない理性を保つのに必死だった



「好きだからだよ、遥……

俺、もう一年近く
遥だけを想ってきたんだよ?

なのに、俺は遥の眼中にないの?

目の前でアプローチしまくっている俺は
遥にとったら、ただの道化?


ねぇ…
なんで俺を見てくれないの…?

俺は遥しか見えないんだよ…?
遥も俺を見てよ…」




なんで俺じゃダメなんだ?
俺は一途に遥だけを想い続けていたのに…

なんで…
俺を見てくれないんだよ…