〜 蛍 視点 〜


「うぅ…き、緊張するよぉ…」


私は大きな鏡があるところに立ち、今の自分の姿を鏡で見て言った

私の格好は、純白の綺麗なウエディングドレスを着て
いつもはしない、メイクをしていた


『大丈夫だ、蛍!
すっげぇ綺麗だから!

恭也、絶対に蛍に惚れ直すぞ!』


「そ、そうかな…////」



私の中で、もう一人の人格…
洸が私の姿を見て綺麗だと言ってくれた


「で、でも…変じゃないかな…?
いつも、こんなにメイクなんてしないし…
私、白い服なんて似合わないから…」


私の好きな色は、黒だ
理由は自分に合っている気がするから…

白なんて、私服でも着ないから…
私は今の自分の姿が違和感ありすぎて戸惑っていた


『蛍〜!
どう?うわぁー!!可愛い!!
てか綺麗だよ!!』


「か、奏…!
き、来てくれたんだね!」



私がいる控え室のドアが開いたと思ったら…
オレンジ色のドレスを着た奏が私を見た瞬間、抱きついてきた


奏…
すごく綺麗…


奏はもともと綺麗な顔をしているから
ドレスがすごく似合っていた


『来るのは当たり前でしょう!
親友の結婚式だよ!?

行くに決まってるでしょう!』


「かなでぇ…」


私は奏の言葉が嬉しくて泣いてしまった
奏は、そんな私を見て背中を優しく撫でて笑っていた