「だって、辰也くんは……」
『辰也さんは……?』
辰也さんは、何……?
「辰也くんは、涼香ちゃんのこと
すごく大切にしてるじゃん
涼香ちゃんから見て、辰也くんが優しいのは当然だよ〜」
『あっ…そ、そんな……っ////』
まさか遥さんからこんなことは言われると思っていなかったので、照れてしまった
遥さんから見ても……
私は、辰也さんに大切に思われているんですね……
「それでさ〜
一つ、聞きたいんだけど〜」
『あ、はい…』
「涼香ちゃんにお兄ちゃんっているよね〜?」
『………?あ、はい。います』
えっ……?
どうして、遥さんがお兄ちゃんのこと知ってるの……?
「涼香ちゃんのお兄ちゃんが今何してるか知ってる〜?」
お兄ちゃん……?
『えっ…と……
確か、辰也さんの仕事を手伝っているって聞きました』
「辰也くんの仕事……?
それって、具体的に何を手伝ってるか知ってる?」
『えっ……?』
は、遥さんは何故……
こんな質問をしてくるのだろう………?
『すみません……
よく、知らないんです……
お兄ちゃんに聞いても、辰也さんに聞いても教えてくれなくて……』
「ふ〜ん………そっか〜」
遥さんは、私の言葉を聞くと……
少し悩んで、ニコッとまた笑ってきた
な、なんだろ……?
何かあるのかな……?