〜 涼香 視点 〜
「はい、座って座って〜」
辰也さんが用事が出来たとかで帰ってしまって……
私も帰ろうとしたが、何故か遥さんに腕を掴まれ近くにあるカフェに入った
店員に案内された席に遥さんは座ると
私を遥さんの向かい側に座らせた
な、なに……?
なんで私、遥さんと二人でいるの……?
『あ、あの…、私…』
「ねぇ、少し僕とお話しよう〜?
辰也くん、一時間したらまた戻ってくるらしいから
それまで僕とお話しようよ〜」
お話……?
ま、まさか……
辰也さんと私の関係が気に入らないから
脅したり、もしくは消すつもり…!?
い、言わなくちゃ!!
遥さんみたいな美人な人と私は月とすっぽん並だから、私は辰也さんを諦めます…と!
「別にとって食おうとかしないから
まずは座って?
ほら、僕たち地味に目立ってるよ〜?」
『あっ……』
遥さんは、チラリと横目で私に言ったので私は周りを見ると……
他のお客さんは、私たちを見てヒソヒソ話し出していた
は、恥ずかしい……っ////
私は、俯いてすぐに座った
私が座ると、遥さんは近くにいた店員にコーヒーを二つ頼んで、私を見てニコニコ笑っていた
ど、どうしよう……
出るに出られなくなった……