な、なにこの状況………
辰也さんの左側には、私が……
右側には、遥さん?とかいう女の人がいた
周りの人たちも、この状況にヒソヒソと話し出し、私は恥ずかしくて俯いていた
「遥さん。
俺らの分チケット買ってきてくれますか?
俺たちは、ポップコーンなど買ってきますから」
「いいけど〜
僕に払わせる気?」
「とんでもない
これ、どうぞ」
辰也さんは、遥さんにお金を渡すと……
遥さんは素直にチケット売り場に向かった
「すみません、涼香さん
折角のデートなのに……
遥さんまで……」
「い、いえ…っ!大丈夫ですよ…!」
辰也さんは、私に謝ってきて……
私は大丈夫だと笑った
だ、大丈夫だよね……?
わ、私……苦笑いとかになってないよね……?
「あ、あの……辰也さん……」
「はい…?」
「は、遥さんと辰也さんの関係って……
あっ…!や、やっぱりなんでもないです……!」
辰也さんに心の狭い女だと思われたくない……っ!
辰也さんと遥さんの関係なんて、私が気にしても……!
「………………遥さんは、俺にとって…
とても大事な人…なんです」
「だ、大事な人……」
予想はしていたけど……
やっぱり、辰也さんと遥さんは……