〜 湊人 視点 〜
あの一件以来、光輝と連絡を取るようになり
俺も光輝も休みが取れたからって理由で
何故か男二人でアミューズメントパークに来た
でも、まさかそこで……
遥と会うなんて……
俺は、どう接すればいいか分からず戸惑っていたが……
遥は、普通に俺と接してくれて……
俺は、それが本当に嬉しかったし……
まだ遥を諦められない自分に気付かされた
「湊人、スゴイじゃん!!
このメンバーで一番上手いよ!」
『えっ……?そ、そうかな…?
遥も上手いと思うよ?』
「謙遜とかいらないから〜!
ムカつくだけだから〜」
『えぇ……っ』
俺が投げた球が、ストライクを取り
遥はそれを見て俺にハイタッチをしてきた
楽しい……
前は、遥とこんなとこに来なかったから…
すげぇ楽しい……
「キャ〜////
昴もストライクだ〜!
カッコイイよ〜、昴〜」
『あい!』
遥は、自分の息子がストライクを取り
頬を緩めて、昴くんを抱きしめていた
ま、まあ……
た、対応が違うのは仕方ないか…
俺は、チラリと司くんを見ると……
司くんは、不機嫌そうな顔して飲み物を飲んでいた
『は、遥……いいの?
司くん……すごく不機………』
「湊人〜
早く、湊人投げてよ〜
湊人の投げてるとこ見たいなぁ〜?」
『えっ……////!?ちょっ、ちょっと…
は、遥…っ!?ち、近…っ////』
「いいから〜
は・や・く〜♡」
遥は、司くんが近くにいるのにもかかわらず、いきなり俺に抱きついてきた
俺は、急に遥に抱きつかれ驚き
動けず、上目遣いで話してくる遥を見つめていた
『や、やるから…っ!
は、離して…っ////』
「うん。いいよ〜♡」
俺はすぐに遥から離れた
遥は、そんな俺に手を振り笑顔を浮かべていた
は、遥……
どういうつもりなんだ……?
司くんが目の前にいるのに……
何を考えてるんだろう…