蛍さんは、あまり機嫌が良くない恭也さんを宥めようと

近くにあるUFOキャッチャーを指差し
それを一緒にしようと言っていた





恭也さんの機嫌が悪いのは……

自分たちの家族……いや、蛍さんと遊ぼうとしていたが……


俺らの家族と恭也さんのお兄さんと
そのつれの、湊人さんと偶然出くわして
機嫌が悪くなった





光輝さんと湊人さんは、二人でこの場所に来たらしく……

二人じゃつまらない…ということで
恭也さんたちと一緒に遊ぼうと言っていた





遥は、そんなことは気にせず
俺が蛍さんと話すことや近づくことをしなければ何もないみたいで……

今は、小さな子ども二人が遊んでる姿をカメラで撮って撮影していた


何故か俺もその写真に付き合わされているのだが……








『おっ!お前が夕也だな〜?
どれどれ〜。うわっ、マジで恭也そっくりじゃん』



『隣は…………遥の子どもなんだよね…?
すごく可愛いね』




「でしょう〜!!
もう…可愛すぎなんだよ!」









光輝さんと湊人さんは、俺らに近づくと……

光輝さんは、夕也を腕に抱き
ジロジロと夕也の顔を見て驚いていた



光輝さんも恭也さんと顔が似ている……
まあ、兄弟だから似ているのは当たり前なんだけど……

光輝さんの子どもって言っても、周りは信じるくらい


夕也と光輝さんは似ていた




そして、湊人さんなんだが……

普通に遥と接していると思うが……
なんだか、俺が落ち着かないんだよな……









「言っておくが…
夕也からしたら、兄貴はおじさんなんだからな?」




『おい!それ言うなよ!
考えないようにしてたのに』




「大丈夫ですよ
光輝さんは、まだイケますよ」




『蛍ちゃん……
それフォローになってないよ……』










た、確かに……

今の蛍さんの発言はヤバい……


光輝さんは、もうオジサンとでもいうような言い方だ









「もう…っ!
光輝、邪魔しないでよ〜!

夕也、返して!」




『あっ……』




「夕也〜
こんなオジサンより、僕の方がいいよね〜?」




『……あ…う……』




『お前な……オジサンはねぇだろ』




「光輝はもうオジサンだよ〜
ね?夕也〜」




『あ………うぅ…』




『遥、夕也くんが困ってるから』





「なんだよ!
僕から夕也を取り上げるなよ!

湊人じじい!」





『じじい…って……
それはないだろ、遥……』











なんだこれ……

すげぇイラつく……